• 国際教育支援活動の一環として、年2回タイ北部チェンマイ県、東北部ウドンターニ県を訪問しており、2022年夏までの間に44回のタイスタディーツアーを行っています。
  • ツアーの際、各地区の教育庁において現地の実情、不足している学用品、ドミトリー(寮)の必要性等について意見交換を行い、また、訪問する学校に宿泊して子ども達との交流や山岳民族の村を訪れ、村人やリーダーから様々な話を伺うなどの貴重な体験を通し理解を深めています。
  • 訪問した学校では、生徒から様々な歓迎を受け、楽しい時間を過ごしています。

 

学用品の贈呈

  • ツアーの度毎に、ノート、鉛筆、ボールペン、鍵盤ハーモニカ、顕微鏡など300Kg~500㎏の学用品とTシャツ、ジャージなどの衣類を直接お届けしています。訪問する学校に3/4の学用品を、残りの1/4は近隣の學校と偏りがでないように、教育庁と相談して近隣の学校に届けてもらっています。
  • タイの先生より、「子ども達に好きな学用品を選ぶようにと声をかけても、どれにするか迷って何十分もかかって手にします、また、嬉しくて泣いてしまう子もいます。」という話も伺っています。

子供達との交流

  • 訪問する学校に宿泊して、子ども達に支援した鍵盤ハーモニカの使い方の学習と日本の歌(さくらさくら・故郷)の合唱を子供たちと合唱します。また、日本で作成してきた教材を使って折り紙を折って楽しんでいます。山岳地帯では、きれいな色の折り紙基調で、子供たちは完成した折り紙を大切そうに持ってかえるのが印象的です。
  • また、ブーメランや竹トンボの材料を準備し、持って行って、子供たちと作って、楽しんでいます。
  • 更に、子供たちの大好きなシャボン玉や風船遊びなどで交流し、理解を深めています。

『鍵盤ハーモニカの演奏指導』

『故郷などの日本の歌の合唱』

『折り紙で交流しています』

『資料で日本を紹介』

『子供達はシャボン玉が大好きです』

『風船遊びは大歓声です』

『厚紙で作ったブーメランで楽しんでいます』

子ども達の歓迎

  • 訪問する学校では、カレン族とモン族のドミトリーの生徒が各々素晴らしい民族衣装を着て素晴らしい踊りと歌を披露してくれました。また、伝説の生きものの白い大きな縫いぐるみや、綺麗な鳥の衣装での踊り、2本の山刀を手に戦の踊 りを、勇ましく踊ってくれるなど楽しい時間が過ぎていきました。
  • ウドンターニ県では、スークワンという儀式で歓迎してくれました。村人、先生方が私達一人一人の手をとり、「幸せが来ますように」「旅の無事を祈って」など口ぐちに祈りながら手首に糸を結んでくれます。この儀式はイサーン地方独特のもので、手首が白い木綿の糸で覆われてしまう程で、感激しました。

『タイ東北部の伝統のスークワンで歓迎を受けました』

山岳民族の村を訪問・初めての経験

  • ドミトリーの生徒の村、家を訪問してきました。学校から20㎞近く離れていますが、道は悪路、1時間近くかかることもありました。
  • カレン族の家は、高床式となっており竹で編まれています。2部屋あり、1部屋は真ん中に囲炉裏がきってあり、一日中煙をいぶしていました。家の下には豚や鶏が飼われていましたが、昔の日本のように豚が飼われていても、不思議なことに臭いにおいは全くありませんでした。
  • ドミトリー生徒の村を訪問しました。大きな石臼を二人がかりで動かし、粉を挽いていたり、また、大きな丸太の樹を使ってお米の精米をしていました。日本では話に聞いたことはありましたが、30年位タイムスリップしたような感じを受けました。
  • モン族のメータラ村を訪問し、家に入ってみると、周りは板張りで土間式です。広い土間の真ん中に囲炉裏がきってあるのみで、内部は真っ暗で、土間の一部に板敷の小さな部屋があり、家族はそこで寝ているようです。
  • 村の一角でモン族のお母さんが子どものための刺繍をしており、その周りでは子ども達が裸足で遊んでいました。
  • ラフ族の部落を訪ねた時、子供たちが水たまりで大きなオタマジャクシを取っていました。その後で内臓を抜いているのです。これを食べてタンパク質補っているのかと思って見ていました。夜にランプの下で料理が出されました。皆で食べてみると、さっきのオタマジャクシが入っていました。写真を撮って帰国後見てみると、サナギのような虫も入っていました。

『タイではたんぱく源としてコオロギ、蜂の子などの幼虫とカエルなどを食べています』

『山岳地帯では石うすで粉を挽いたり、丸太で脱穀をしています』

『オタマジャクシを捕まえて、調理したものを食べてきました』

『リス族の新年の行事に参加してきました』

柏の子供たちの学用品の協力

  • 学用品は、柏市及び近隣の小中学校等約30校に協力のお願い行い、児童会、生徒会が中心となり集められています。毎年、年間600Kg~1,000Kgの協力を頂いています。
  • ある学校では、朝、校舎の入口に児童会の役員が箱を持って協力を呼びかけ、登校してきた子ども達が鉛筆やノートを箱に入れてくれます。それを種類毎に分け、ボールペンやサインペンは書けるかチェックし、タイの子ども達に届けてくださいと渡してくれます。

スタディーツアーの報告

学用品の協力を頂いた学校には、チェンマイ県教育長からの感謝状及びツアーの状況を、A-3サイズの資料に分かり易く写真での報告書を作成して学校てお礼の報告を行ってきています。

TourReportNo42

TourReportNo43

タイの観光

  • ツアーの最後の二日間は(土、日)、観光に切り替え、色々な場所を訪問し、タイに触れて、楽しんできています。
  • チェンマイで有名なドイ・ステーブ寺院、ドイ・インタノン寺院などの寺院、チェンライでは、白亜の寺院 ワット・ロンクンと青の寺院 ワット・ロンスアテンなどの寺院
  • ゴールデントライアングル地区を訪れ、メコン川を渡ってラオス、ミャンマーを訪問
  • プーケットで素晴らしい海を堪能及びアユタヤで1700年代に栄えたアユタヤ王朝の寺院群の観光などです。

『毎回、ゾウに乗って楽しんでいます』